鼈甲(べっ甲)製品
修理事例
K14・K18コンビ飾りパール付
鼈甲簪細工品修理
修理前
表面
裏面
K14・K18コンビネーションにパールをポイントに配し、
そのデザインは上品で
とても洗練された逸品の簪です。
約80年以上経た鼈甲製品の為、パールのくすみ、
多数の虫食いや、K14WGの細工部分が破損していました。
修理後
表面
裏面
全体を各パーツ毎に取外して、
K14WG、K18細工部分は洗浄、破損箇所の溶接修理、
全体研磨仕上げ、パール研磨仕上げを致しました。
鼈甲虫食い部分は一番苦労致しましたが、
色を合せた特殊樹脂を埋め込み、
全体研磨をして丁寧に仕上げさせて頂きました。
鼈甲バングル破損修理
美しい甲羅1枚物で作られた、
幅4.8cmのバングルです。
割れてしまった破損箇所の修理と
内径が小さく装用し難い為、
内径を大きくするご依頼を受けました。
欠けてしまった部分を
反対側と同じ形にカットして、
バングル内径を約3cm程広げ、
全体研磨仕上げを致しました。
修理期間は約2週間程でした。
べっ甲時計ベルトの研磨仕上げ
永年ご使用になりますと
皮脂がべっ甲に入り込み
せっかくの美しい光沢を
そこねてしまいます。
2~3年に一度は
お手入れをしましょう。
蒔絵鼈甲細工櫛修理
大変素晴らしい蒔絵の鼈甲櫛ですが、
残念な事に歯が一本折れてしまいました。
お預かりした時には
すぐ横の太い歯も折れていて
目立った修理痕がありましたが、
共に表面研磨仕上げさせて頂きました。
蒔絵が描かれている場合には
本来の修理では蒔絵を
傷めてしまいますので、
強度を保つ為、本体と歯の中に
金属棒を埋め込み
特殊接着方法で修理させて頂きました。
鼈甲細工の櫛は髪をとく物ではなく、
髪飾りとしてのみ、
そっと差し込む様にご装用頂きますと
永くお使い頂けるのです。